私は今、ここで告白します。彼の事が大好きなんです。
このステキな男性!!!
彼の名は、ピアニストのフランク・ブラレイ氏。2003年のマルタ・アルゲリッチ音楽祭で急遽代役を果たし、昨年のLFJでのセンセーショナルな演奏は記憶に新しいところです。
本日は「死」をテーマにした三曲を披露。ハイドン:アンダンテと変奏曲ヘ短調Hob.XVII.6では、短調と長調が織り成すヴァリエーションをしっとりと聴かせ、続いてのモーツァルト:ロンド イ短調K.511で、哀しみのモーツァルトを美しく作り上げます。間髪入れずにモーツァルト:ピアノソナタ第8番イ短調K.310へと続きます。このソナタが、内なる激しさを静かに描き切った秀逸な演奏!ちょっぴり切ない、大人のモーツァルトの世界が出来上がっていました。
群がる女性陣。大人気。
終演後、サイン会に紛れて突撃インタビュー!
アルゲリッチMFと昨年のLFJではベートーヴェンを見事に演奏した氏に、モーツァルトとベートーヴェンの違いを尋ねると、「ベートーヴェンはエネルギーに満ち溢れた力強い音楽。対してモーツァルトは、ナチュラルで繊細で優しい、光に満ち溢れた音楽」と語りました。日本でうなぎ登りの人気について大喜びの氏は、若い人々にもっとクラシックに接してほしいとの事。「日本のコンサートホール環境は非常に恵まれている。この音楽祭のように、舞台と客席が同じ高さに設けられることで、もっと身近に、間近に感じてほしい」
「日本は第二の故郷だよ!」日本で何か美味しいものは食べましたか?「残念ながらスケジュールが忙しくて、外に出掛ける暇がなかったんだ。でも、今朝早くに築地にスシを食べに行ったよ!徹夜でね(笑)」
素晴らしい演奏と明るいキャラクターのブラレイ氏、キングレコードより待望の国内版アルバムをリリース予定。現在録音中との事です。これからの彼の活躍から、ますます目が離せません!むしろ離しません!!
ちなみにE.M.の記事*によりご存知かと思われますが、この記事を書き上げたまさにその瞬間、PCの電源が落ちやがり、記事のアップが大幅に遅れてしまった事をここに申し上げておきます。全ては愛ゆえに、です。(E.N.)