姉妹で魅せるアンサンブル

503_en9.jpg 夕方を過ぎようとしていますが、客足は絶えません。

 モーツァルトといえばピアノで天才的な才能を発揮した、という話があるように、彼はピアノという楽器を最大限に利用した楽曲を数多く残しています。その中でも異色を放っているのは、彼が弟子のために書いた、ピアノを二台使用する、という荒業的なアンサンブル曲。それはピアノによる、壮大なオーケストレーションです。
 ご存知、児玉桃さん、麻里さん姉妹による、モーツァルト:四手のためのピアノソナタ ヘ長調K.497、2台のピアノのためのソナタ ニ長調K.448 を拝聴。(5/3 17:15~) 満席のホールの中、さすがに血の繋がった姉妹といいましょうか、息の合った演奏はもちろんのこと、音楽的な感性、音色、全てがリンクして、素晴らしいアンサンブルで会場を魅了していました。

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 弦楽器奏者から聴くと、同じ音を出す楽器でアンサンブルする事は、途方もなく難しそう。二人でピアノを弾く事は難しいのでは?という率直な質問に対し、お二人は笑いながら「私たちにとってはとても簡単で、むしろ楽しいくらい」と、あっけらかんと答えて下さいました。「二台のピアノで演奏するという事は、二人で会話をする事と同じですから、いい場面がたくさんあるわけです」
 モーツァルトに対して思う事を尋ねると、口を揃えて「彼は本当に天才」との答えが。「練習の過程で、すごい人だと思う。と同時に、こちらも楽しい気分になってくるのです。リラックス効果があるという事は、演奏側にもいえる事」と、お二人ともモーツァルトを、心から楽しんでいるご様子でした。(E.N.)

 お二人の見事なアンサンブルは、まだまだ聴けますよ!
・5/4 9:15~10:00 ホールCサリエリ
”0歳からのコンサート”

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