午前10時、東京国際フォーラムホールA・アマデウス前の様子です。
朝早くにも関わらず、恐るべき数を誇る、ベビーカーの群れ。
会場内は、笑う・泣く・転がる子供たちで大騒ぎ。
「熱狂の日」目玉イベントのひとつ、”0歳からのコンサート”が、いよいよ開演です!
東京都交響楽団の皆様を従えて、井上道義氏が颯爽と…「やあやあやあ!」と言いながら登場。子供たちのハートをガッチリ掴みます。彼の名ガイドの手にかかれば、チェロは「おおきなヴァイオリン」、魔笛は「まほうのフルート」へと早変わり。歌劇「魔笛」序曲が進むにつれ、子供たちはモーツァルトの世界へと誘われます。
お次は井上氏のミニ・トーク。前列の男の子に「将来何になりたいの?」と尋ねると、「社長!」との現実的な答えが。思わずズッコケる井上氏の姿に、場の空気は一気に和やかに。少年の本当の夢は、「社長」ではなく「車掌」でした。「モーツァルトは作曲を通じて自分にしか出来ないことを見つけた。みんなも、自分にしか出来ないことを見つけて下さい」(井上氏)
続いて、モーツァルトの数少ない短調による、交響曲第40番ト短調K.550。出ました子供の率直な感想、「こわいよー」。そんな中、指揮や楽器を真似してみたり、踊ってみたりと大興奮の子供、だけではなく、大人の姿。正に、子供だけではなく、幅広い年齢のお客様が一体となって、このコンサートを楽しんでいました。「まだ言葉も喋れない子供なのに、楽しかったみたいです」と、2歳のお子さんをお連れの方。お子さんはずっと、通路で踊っていました。曲と妙にマッチしていて、まるでモダンダンスのような斬新な踊りでした。(E.N.)
“0歳からのコンサート”は、まだまだありますよ!「子供がうるさくないか心配で…」というパパ、ママ、ファミリーにはおすすめ。でも、客席みんながハッピーに音楽を楽しむために、あんまりハメをはずし過ぎないように、ね!
・5/5、6の両日 9:15~10:00(ホールC・サリエリ) 10:00~11:00(ホールA・アマデウス)