今年の「熱狂の日」音楽祭2006のテーマは、モーツァルトです。昨日今日とまだモーツァルトの曲が並ぶコンサートを取材しておらず、完全にほかのレポーターたちより遅れを取ってしまいました。これじゃイカンと、全公演が記載されているプログラムをしばし眺め、おもしろそうなプログラムを見つけたので取材に行ってきました。
そのプログラムとは、フランク・ブラレイ、エリック・ル・サージュのデュオによる四手のためのピアノ・ソナタ K.521と、ブラレイとプソフォス弦楽四重奏団によるピアノ協奏曲第14番 K.449(ピアノ五重奏版)です。
最初はデュオによる四手のソナタでした。鍵盤上を何かが転げまわっているようにコロコロとした音が、とても印象に残りました。女性を思わせるような繊細なタッチが聴こえてきたかと思えば、男性らしいダイナミズムが表れ、メリハリが心地よい演奏でした。
次に演奏されたのは、コンチェルトの五重奏版。オーケストラ役は女性4人組のプソフォス弦楽四重奏団。ピアノ演奏はもちろんのこと、ピアノを包み込むようにサポートするヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが、とってもすばらしかったです。(Y.M.)