夜の公演にも、続々とお客様が集まりつつあります。
一般的に「モーツァルト」といえば、アルファ波出しまくりの癒し系音楽というイメージが一般論。ですが、「モーツァルト」だってただのヒーリングミュージックじゃ勿体ない、時には身悶えるほどのロマンティシズム溢れた演奏だっていいじゃない!と思う方、いらっしゃいますよね?
そんな願いを叶えてくれるのが、ヴァイオリンのゴルダン・ニコリッチ氏率いる、オーヴェルニュ室内管弦楽団。彼らの演奏は、とにかく熱い!ニコリッチ氏の飛んだり跳ねたり、体全体で表現するアインザッツに団員が応え、少人数ながらも力強いオーケストレーションを聴かせてくれます。
まずはモーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調K.138。ロマンティックな音色が全体を支配する中、第1楽章の爽やかさ、第2楽章の豊かさ、そして第3楽章の躍動感と、パンチの効いたメリハリのある演奏で、ボルテージは上昇。続いて、新進気鋭の若きチェリスト、アレクサンドル・クニャーゼフ氏を迎えて、ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb.1。これがまた、アグレッシヴとも受け取れるロマンティシズム!ざっくりとした大胆な第1楽章、カンタービレに徹した第2楽章、そして超人的なスピードで疾走する第3楽章(ちなみにおよそで計ったタイムは、5分ちょいでした。私の今まで聴いた限りの演奏では、世界最速!)。拍手喝采のお客様にお応えして、クニャーゼフ氏はアンコールにJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲を2曲披露。会場は文字通り、熱気に包まれました。
ニコリッチ氏と抱き合うクニャーゼフ氏。(E.N.)
クニャーゼフ氏は本日22:45より、ヴァイオリンのドミトリ・マフチン氏、ピアノのボリス・ベレゾフスキー氏とピアノトリオを演奏します。濃厚な演奏に期待!
そして、ニコリッチ氏率いるオーヴェルニュ室内管弦楽団も、演奏会があります。アドレナリン大放出のモーツァルトを、その耳で確認しましょう!
・5/5 11:15~12:00
・5/6 15:15~16:00 いずれもホールB7・ダ・ポンテ