クラシック・ソムリエ・サロン(3)

 毎回大好評のクラシック・ソムリエ・サロン、去る3月9日に行われた第三回目は、音楽ライターであり我らがブログ隊隊長であります、山尾敦史さんをお迎えしての開催です。

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 イギリス音楽に対し貴重な知識を豊富にお持ちの山尾さんは、今回のLFJにイギリス音楽が取り上げられていない事を残念としつつも、数多くの作曲家が集う今回のテーマ「民族のハーモニー」に対し、幅広いファン層の来場が期待出来る、との事。ここ、公式ブログについては、アーティスト側が楽しんでいる雰囲気を伝えるメディアとして取り上げていました。

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 「民族のハーモニー」=国民楽派というジャンルについて、ハンガリー民謡とコダーイ、バルトークを挙げてのレクチャー。バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタの為の音楽、コダーイ:ガラーンタ舞曲 といった代表作から、コダーイが農村まで録音機(蓄音機)を担いで録ってきたという、農民が歌う民謡や、マジャル語を話すバルトーク本人の肉声といった貴重な音源が、高級スピーカーから流れます。会場のお客様は、真剣な顔で耳を傾けていらっしゃいました。
 ソムリエおすすめ公演として、「フランス人の演奏によるフランス人の音楽」と銘打ち、ペネティエ(Pf)、パスキエ(Vn)、ピドゥ(Vc)の、フランスを代表するアーティストによる ラヴェル:ピアノ三重奏曲、イザイ弦楽四重奏団のフォーレ作品、今やLFJの顔とも言えるケフェレック(Pf)による ラヴェル:「クープランの墓」をピックアップ。更に、綺麗なメロディーに酔いしれたいのならばドヴォルザークの作品を、珍しい舞台を見たいのならば、ピアノ四台と打楽器陣が圧巻の ストラヴィンスキー:「結婚」 を推薦。どれを選べばいいのやら、という方に、「一人の作曲家を聴き通して、自分の好きな作曲家・曲を見つけて下さい」と、熱く語って下さいました。

 次回のクラシック・ソムリエ・サロンは3月16日(金)、作家の樋口裕一さんの登場です。LFJのアンバサダーであり、ナントでも数多くのコンサートをお聴きになられた樋口さん、貴重なお話がお聞き出来る事間違いなし!残念ながら募集は締め切らせて頂いたのですが、サロンはあと二回開催予定ですので、奮ってご参加下さいませ。
 また、翌17日からは、いよいよチケットの一般発売が始まります。「熱狂の日」は、刻々と近付いて来ていますよ!

(最近「イケメンハンター」と呼ばれる、E.N.)

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