ルネ・マルタン、街をゆく

スタート直前、ラ・フォル・ジュルネのボスであるルネ・マルタンさんに会ってきました。数日前に来日し、相変わらず取材・インタビューなどが続々。しかも東京を離れて仕事をしてきた日もあるなど、とにかく精力的な人です。

今回はせっかくいただいた時間なので、なんとかこのレポート独自のネタがつかめないかと思っていたのですが、すごいことになってしまいました。これ、この公式レポート独占です。

まずは「ぶらあぼ」誌で連載中の「ルネ・マルタンのDJ日記」のため、編集のT嬢がインタビュー。わが公式レポートは相乗りです。


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とにかく時間があればCDショップや書店に立ち寄るということで、いつも帰国するときには手荷物にできないほどのCDやDVDが積み上がり、後からご自宅へ送るのだとか。しかもその内容が幅広い。なにしろジャンルは問わず、オレンジレンジまで聴いているのですよ。どうやってそのCDに出会うのかと聞いてみると、とにかく自分の足で街を知って、試聴機があったらそれを聴いてみるとのこと。おそらく、普通のCDリスナーがやっているのとまったく同じことをしているだけなんですね。ただ、それが人よりも少しだけ多いということ。好奇心のかたまりなのでしょう。
「この前は、マックス・レーガーの室内楽曲を集めたセットを見つけたんですが、他では見かけなかったものなのでうれしかったですよ」と、クラシック・マニアらしい発言も多数。

そんなマルタンさんの強い味方が登場。これが今回の目玉ですよ。


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なんと、便利だからとつい買ってしまったMUJIの自転車。マルタンさんのサポートをしているIさんにいきなり「自転車買っちゃったんだけど、防犯登録はどうすればいいんだい?」と電話があったのだとか。

「これがあると、大きな通りだけじゃなくて細い道も走れるし、こんなところに本屋があったのか、という具合に思わぬ出会いがあるんです」。お忙しいところを無理言いまして、ちょっとまたがっていただきました。もう、そのあたりをクルクル乗って楽しそうなボスの姿であります。

その他、すでに来年の「シューベルト」に関してもプランが進んでいるのだそうで、いくつかエキサイティングなアイデアも聞いてしまいました。それは「ぶらあぼ」誌の次号に譲りましょう。

最後にマルタンさんから、公式レポートをご覧いただいている皆さんにメッセージ。

「いろいろなところで言っているけれど、フォーレのレクイエムだけはなんとしても聴いていただきたいですね。あの美しさを一人でも多くの方に知っていただきたいんです」

それから、会期中はおそらく会場のあちらこちらでマルタンさんの姿が目撃されると思いますが「気軽に声をかけてください。皆さんとお話しできるのは、とてもうれしいですからね」とのことです(とはいえ朝から晩まで多忙な方ですので、長時間引き留めるのはちょっとご迷惑かも)。

さて、いよいよ始まりますね、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン。
皆さん、ご準備はよろしいですか?
この公式レポートも本格始動です。

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ボスご満悦の図。

(atsymo)

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