2つの“ルーマニア民族舞曲”

 展示ホール〈モルダウ〉にて、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのコンサートは、始まる前からたくさんの人がステージを囲んでいました。
 始まったコンサートと、超絶技巧な演奏に詠嘆。毎日感動しちゃってます。

504maki_martin.jpg

 数曲終わったあとに、何やら聴いたことがある音楽を演奏しはじめました。おお! これはバルトークがピアノ曲に編曲している「ルーマニア民族舞曲」ではありませんか! フォークミュージックバンドが演奏するのを聴けるなんて、めちゃくちゃラッキー!

 ホクホクでコンサートを聴いていたら、あの方をここでも発見!

504maki_martin.jpg

 さて。
 何というタイミングか、タラフのすぐあとに行われるコンサートで、バルトークのピアノ曲「ルーマニア民族舞曲」が演奏されるというので、それに行ってきました。

504maki_chamayou.jpg

 ベルトラン・シャマユくんの演奏は、ダイナミックかつ繊細。ルーマニア民族舞曲を聴いて、その二つが同居しているということがよくわかりました。リストのハンガリー狂詩曲を演奏中に、彼がノってきたのか、しきりにペダルを踏まない足(つまり左足)で床をダンッと結構強く鳴らしていたのにビックリ! なんて大胆な! でも、それがとても民族音楽っぽくっていいなと思いました。

 同じ日にクラシック音楽のルーツともなっている民族音楽と、それを編曲したクラシック作品を聴くことができるのは、ラ・フォル・ジュルネの今回のテーマ「民族のハーモニー」ならではですね。
(Heippa)

Tokyo International Forum 東京国際フォーラム