カンテレの響き

 すでにこちらのレポートでも取り上げられている、フィンランドの伝統楽器カンテレ。先にレポートしたY.I氏に話を聞いてみると、音がすごく小さいんだよ、とのこと。
 どれくらい小さな音なのか聴いてみようと思い、キッズ・プログラムの「フィンランドの民族楽器カンテレをかなでよう!」に行ってきました。
 用意されていたのは大きなカンテレと、小さなカンテレ。大きなカンテレの演奏が始まると、その音の繊細さがよくわかりました。たしかに少し音が小さい。でもその一つ一つの音を耳で拾おうとすると、自然と音楽に集中することとなって、その美しい演奏に、しばし取材だということを忘れてしまいそうになりました。

カンテレの演奏

 プログラム終了後、大きなカンテレの演奏者でもある、講師のはざた雅子さんにお話を伺いました。
 「私は(フィンランドの首都)ヘルシンキでカンテレを習ったのですが、ヘルシンキより北に位置する伝統音楽の盛んな地域の演奏法とは少し違います。楽器も少し違うんですよ。わたしが習った演奏法は、弦に指を置くように弾く方法です」とのこと。この演奏法が、繊細で柔らかい音を出す秘密なのかも。

演奏してるところを写させていただきましたっ!

 ちなみに、その伝統音楽の盛んな地域の演奏法というのは、弦をはじくように弾く方法なんだそうです。こちらは、もう少しパキパキっとした少し鋭い音のようです。
 同じ楽器でも、演奏される地域によって、楽器や演奏法はやっぱり違うものなんですねー。むむむ、奥が深い!
(Heippa)

Tokyo International Forum 東京国際フォーラム