激しく熱演

 ナントのラ・フォル・ジュルネで話題をかっさらったヴァイオリニスト、ネマニャ・ラドゥロヴィチくん。すでに日本での彼のコンサートを見た人たちは、口をそろえて「激しい」とのこと。どんな激しさなのか、非常に興味を抱き、取材に行ってきました。

左:ロラン・コルシア、右:ネマニャ・ラドゥロヴィチ

 一緒に演奏していたのは、ロラン・コルシアさん。二人とも登場から、なんか素敵な雰囲気。プログラムに一部変更がありました。コルシア氏曰く「僕らとみなさんと熱い夜にしたいと思っています」なのだそうです。いやん、期待が高まるではないですか!
 そして演奏が始まり……「激しい」の意味がわかりました。ネマニャだけではなく、ロランもすごかった。熱演。

二人ともすごすぎ……

 コルシア氏と並ぶと、ネマニャくんの激しさがより引き立ってました。音楽に入り込んでるからなのか、ものすごくこれがよく動く、動く。髪を振り乱し、足を踏みならし。とくに、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタを演奏中の激しい動きに、驚いてしまいました。演奏中、こんなに激しく動くヴァイオリン奏者、見たことありません。

この写真じゃ動きの激しさが伝わらないかも

 再びデュオを演奏。続いてコルシアさんのソロ。音に芯があり、体に音が響きまくりました。激しい動きこそないものの、彼の熱演はしっかり胸に響きました。

すばらしいソロでした!

 余談ですが、このコンサートで驚いたことは、二人ともよく弓を切っていたこと。何本くらい切れたでしょうか。二人合わせて10本はくだらないです。弓の張り替えは大変だろうな、なんて余計な心配をしてしまいました。
(Heippa)

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