打楽器演奏は流れるような動きで

 ステージに並べられましたは2台のピアノとさまざまな打楽器。確認できただけでも、銅鑼、大太鼓、小太鼓、ティンパニ、トライアングル、シンバル、シロフォンが置いてあります。
 これらはすべてバルトークの「2台のピアノと打楽器のためのソナタ Sz.110」を演奏するために用意されたもの。これらが一体どんな風に使われていくんでしょうか。演奏者は4人。ピアノはデジュー・ラーンキ氏とエディト・クルコンさん。打楽器奏者は、ゾルターン・ラーツ氏とアウレール・ホロ氏のお二人。

 始まってみると、次々と用意された打楽器を演奏していく打楽器奏者お二人の、流れるような動きに感動してしまいました。まったく無駄がなく、(当たり前なんでしょうが)計算しつくされた楽器配置に感嘆。

そういえば、ピアノも打楽器ですね

 「これは素晴らしい連携プレー!」と思わず膝を叩きそうになってしまったシーンが。ティンパニのラーツ氏がティンパニのバチを持ったまま、シンバル2枚を使って演奏、そのときホロ氏はシロフォンを演奏中。そして、シロフォンでの演奏を終え、楽器から離れたホロ氏はおもむろにラーツ氏からシンバル2枚を受け取り、ラーツ氏は間髪入れずにティンパニの演奏。かっこいい!
 こういう動きを演奏者たちはしていると、CDを聴いているだけじゃわかりませんもんね。音だけでなく目でも楽しめるというのが生演奏。もちろんピアノのラーンキ氏とクルコンさんの演奏も素晴らしく、音もぴったりバッチリ合っていて、こちらもまったく無駄がありませんでした。
(Heippa)

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