今年のポスター、皆様もちろんご覧になっていると思います。それはそれは衝撃的なピンクに白いハト、紫のガウンを着たバッハが手に持つのは...ギター!?
ええ、この時代ってリュートが主流じゃないの?とお思いになったそこのアナタ、確かにバロック時代に作られた楽曲のほとんどは、リュートがメインでした。しかし、その楽曲をギターで演奏するとあら不思議、何とも地中海的な響きが素敵な、ムード満点のバッハになるのです。
登場するのは、もはやLFJの人気者と言っても過言ではないでしょう、ギタリストの鈴木大介氏です。バッハは様々な楽器に対して、多くの無伴奏組曲を遺しているのはご存じの通りですが、リュートも然り。今回はもちろんギターで演奏します。これがまた他楽器の無伴奏組曲と同じく、ものすごく難易度が高い!しかしそこは鈴木氏、持ち前のセンスと華麗な指さばきで聴衆を魅了していました。
アンコールには、リュートの為の組曲第4番を。実は皆さんがよくご存じのヴァイオリンの為のパルティータ第3番と同じ曲なのです。という事は...その難しさたるや、想像を絶します。
終演後、鈴木氏に突撃インタビュー。
「オール・バッハのプログラムは11年振りくらいなんだよね。(留学先から)帰国した直後は、バッハ武満バッハ武満武満バッハ...みたいな感じで、いっぱい弾いてたんだけど」
とてもそんなブランクは感じさせない鈴木氏に、LFJの魅力を問うと、「LFJはお客さんがあったかいよね。スッゲー楽しかった!会場(G409)の照明が暗いから、バロック時代当時のコンサートっぽいし、装飾音符いっぱいつけちゃったりして(笑)」と、ご自身もとても楽しんでいらっしゃった様子。お疲れ様でした!
最後に、「オレしか出来ないポーズ」で写真を一枚。んん、このポーズ、どこかで見たような...。