午後の余韻

お昼ごはんを食べ終わり、食後の余韻を楽しむべくシュ・シャオメイさんが奏でるバッハ「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」を聞いて参りました。シュ・シャオメイさんは混乱の嵐吹き巻く文化大革命を経験された方なので、さぞ力強い方なんだろうと思っていました。
が、実際会場に現れた彼女は小柄でなんとも「柔らかい」という言葉が似合う方でした。演奏の方も柔らかい演奏で、穏やかな小川がスラスラと流れているといった感じでした。が・・・ところがどっこい、強いパートになると、全身で曲を弾いて、物凄く力強い演奏が!!やっぱり文化大革命を生き抜いてきた人だなぁと思い知らされます。
食後の余韻の1時間はあっという間に過ぎてしまい、紅茶を飲む余裕なんてまったくありませんでした。けれども、彼女の素晴らしい演奏は余韻を楽しむには十分過ぎるほどものでした。
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ちょこんと座った姿からは想像を超える演奏が!!!
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観客からの拍手にも体全身を使ったお辞儀で、こちらもお辞儀をしたくなりました。

演奏終了後、サイン会に向かうシャオメイさんにお話を伺うことが出来ました。日本に来られたのは3回目だそうで、バッハのイメージについて尋ねてみると「平和かな、平和そのものかしら」と答えて頂きました。
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サイン会での一時

そんな彼女の演奏をお聞きにこられる方、本当に楽しみにお越しください。

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