バッハは宮廷音楽、教会音楽のほかにも、たくさんの世俗音楽を作曲し、自ら演奏を披露していたといわれています。そのなかでも、バッハが毎回とても楽しみにしていたという、ドイツ・ライプツィヒ時代に、学生で構成された演奏グループ「コレギウム・ムジクム」を指揮し、「ツィンマーマン・コーヒーハウス」で一般民衆の前で演奏会(ライヴ)をしていたのだそうです。
そんなこともあり、ツィンマーマン・コーヒーハウスを模して、地下2階展示ホール「リューベック広場」に「バッハコーヒーハウス」がオープンしております。
赤と白のギンガムチェックのクロスで、ゆったりと配された丸テーブルに腰かけると、なんだかヨーロッパの街角を彷彿させるかのよう。帝国ホテル提供のブースで、メニューはコーヒー、紅茶、ベルギーワッフル、フランクフルトソーセージなどの軽食から、帝国ホテルチキンカレーライスやミックスサンドイッチまで、しっかりと食事を堪能できます。
帝国ホテルということで、供される器は、ずっしりと重さのある金縁の磁器のお皿とシルバーのカトラリー。なんだか、ギンガムチェックのカジュアルなテーブルで、高級感漂う食器で食していると、少々ギャップもありますが、それもご愛嬌ということで。
きっとバッハもコーヒーハウスでこんなメニューを食べていたんだろうな、なんて想像しつつ、聞こえてくる生のBGMをバックに、演奏会の感想や音楽談義など、こころゆくまで語り合う寛ぎのひとときを♪