古楽器で聴く、無伴奏チェロ組曲

バッハといえば、やはり古楽器はハズせない存在。今回のLFJでは、たくさんの古楽器が登場しました。
そんな中、日本だけではなく、世界でもこの方のお名前を知らない方はいないでしょう、鈴木秀美先生が、バロックチェロを携えて登場です!無伴奏チェロ組曲より、第1番、第6番を演奏されました。

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さすが「バッハの第一人者」という言葉が相応しい、素晴らしい演奏でした。全ての音に説得力があり、それでいてとても自然体。流れるような音楽に、まるで先生自身が「楽譜」そのものでした。もちろん、客席からはブラボー!が飛びます。

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終演後、先生に突撃インタビュー。先生は二台チェロを携えていますよね。これ、第6番の演奏で使用した、チェロ・ピッコロという、普通のチェロよりも小ぶりで弦が5本張ってある古楽器なのです。よーく見ると右側のチェロが小さいの、分かりますか?
先ほどからなぜ筆者が「先生」とお呼びしているかというと、実は学生時代、少しだけ先生の講義を受けた事があるのです。本当に何年ぶりという再会となりましたが、「久し振りだねえ~」と笑顔で迎えて下さった先生に感謝!こんな気さくな人柄も、人気の一つなのでしょうね。
先生にとって、バッハとは何ぞやというストレートな質問をぶつけると、「難しいな」と苦笑しつつ、「音楽はバッハなしでは成り立たない、かな」という、ストレートな答えが返ってきました。
「バッハと言っても、この音楽祭のように、いろんなバッハがあるから楽しいよね」

先生はこの後、バッハ・コレギウム・ジャパンの公演も控えており、本当にお忙しそうな様子でした。「お昼ご飯が消化出来ない」うちでのインタビュー、本当にありがとうございました!

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