猛烈に忙しいスケジュールの合間をぬって、音楽祭アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンさんが、日本のプレス向けに会見を開いてくださいました。
「世界中、どこに行っても誰もが知る大作曲家が4人います。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、そしてショパンです。ショパンは全作品を合わせても22時間分しか曲を書いていません。ほかの作曲家よりずっと少ないわけです。でもそのわずか22時間でこれだけの大作曲家として歴史に名を残したんです」
なるほど~、そういえばショパンの曲は短い小品がほとんど。名声を作品の長さで割り算すると史上最強の作曲家ということになるのかも!?
「もしショパンがこの音楽祭のディレクターだったら、どんな演奏会を開くだろう。そんなことを考えながら、今回のラ・フォル・ジュルネのプログラムを組みました。だからバッハやヘンデルのようなショパン自身が好きだった作曲家も登場します」
もちろん、ショパンはその全作品が日本でも演奏される。今年は東京、金沢、新潟など国内四都市に「ラ・フォル・ジュルネ」が広がる。東京のテーマは「ショパンと宇宙」、そのほかの都市はショパンを中心としつつも、それぞれ微妙に異なる個別のテーマが掲げられることになるんだそうです。プログラムの発表が待ち遠しい!