ひゅ~、鬼才によるブラコン!

 ブラザーコンプレックスの事じゃないですよ、ブラームスのヴァイオリン協奏曲のことを、よく「ブラコン」と略しますんで使ってみました。

 このコンサートで指揮をしたのは、昨年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに初出演したゲオルグ・チチナゼ。インタヴューをしたスタッフから「もう、ハートを射ぬかれた」だの「あのひとの嫁になりたい!」だの聞かされたら、演奏も聴きたくなるじゃないですか。なので、聴きに行ってきました。それがブラコンだったのです。

 ソリストがやりたいことを尊重し、指揮者としてソリストをものすごく立てているということが分かり、でもちゃんと締めるところは締めてる演奏に感激! 強い引力でオケとソリストを引っ張っているからか、音楽が散逸な感じにならなかったんだと思います。彼の強い情熱がこもった、そんな演奏でした。
 実際、聞いたインタヴュー内容から察するに、本当に熱い人らしいです。そして大変な親日家なんだとか。その語りっぷりから、決してリップサービスではなようですよ。日本人のひとりとして、これはとってもうれしい!

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