病院でコンサートが行われるとのことで、取材に行ってきました。

舞台はナントの大学病院。

とても大きな病院です。

フランスでは基本的に総合病院というものはなく、みなさん通い付けの町医者さんがいて、

そこで治せない怪我・病気は紹介状をもらって大学病院に来るのだそう。

つまり、この病院はすぐ近くで音楽祭が行われているのに足を運べない、

重症な患者さんが入院しているということなのです。

会場の病院ロビーに着くと、すでに多くの患者さんが集合。

車椅子に乗った方や点滴をつけた方、白衣のスタッフも。

演奏するのは医大生や病院のスタッフ。この日のために練習したそう。

シテ・デ・コングレで聴いたどの演奏よりも奏者の緊張が伝わり、

有料コンサートとは違う温かみのある演奏でした。

包帯を巻いた患者さんが体を揺らしながら聴いている姿が印象的でした。

みなさんが早く良くなりますように。