21世紀のヴィルトゥオーゾ、ベレゾフスキーさん絶好調!

ヴィルトゥオーゾという言葉を知っていますか?
意味は「名人芸」。
凡人には逆立ちしたって叶わないような、スゴ技で演奏するアーティストを形容するときに使われる言葉です。
ピアノの世界では、19世紀のヴィルトゥオーゾというと、リストその人。
彼は作曲家でもあり、その難曲を弾きこなせるのは彼自身でした。

現代のヴィルトゥオーゾとはだれか?
それがこの人!

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ラ・フォル・ジュルネではおなじみのボリス・ベレゾフスキーさんです。
リストの超絶技巧練習曲集、そしてメフィスト・ワルツ第1番を演奏して下さいました。

ものすごい迫力!
悪魔的とでも言いましょうか、うなるような低音の連発!
そして目にも留まらぬ速さのパッセージが繰り出す繰り出す・・・

そうかと思えば、まるでいたずらっ子のような、可愛らしい細かな音たち。
音楽の深さって、こういうことを言うんですね・・・きっと。余裕と奥行きを感じました。

ベレゾフスキーさんは、日本が震災にあった後も、今回の来日を一度も躊躇したことはなく、むしろずっと「行くんだ!」と言い続けておられたそうです。

「放射線のことも、余震のことも、僕は来日に差し障りないと思いましたし、どんな状況でも僕の気持ちは何も変わらないよ。」

そう穏やかな口調で話して下さいました。超絶技巧バリバリの作品も、まったく余裕で弾きこなすその姿、生きる姿勢そのものでもあるんですね、ボリスさん。

本日はこれから、ウラル・フィル×ドミトリー・リスさん(指揮)とのブラームスの協奏曲第2番にも登場されます。

こちらの写真はサービスショット。昨日のウラル・フィルとのリハーサルを終えて、カフェでゆったりくつろぐボリスさんです。す・て・き。

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