指揮者・佐渡裕氏の提唱で設立された「兵庫芸術文化センター管弦楽団(通称PAC)」、日本で2つ目となるアカデミー・オーケストラ(オーケストラ奏者を育成する機関)として2005年にデビューしたのは記憶に新しいところです。そのPACが満を持して、LFJ初登場です!
昨日、今日とブルックナーの交響曲を披露した彼らの魅力は、何と言っても若さ溢れるフレッシュなサウンド、そして厳しいオーディションを勝ち抜いた実力にあるでしょう。オルガンを彷彿とさせる荘厳な響きが会場を包みました。
今回彼らを率いたのが、佐渡さんの弟子でもあられる金聖響さん。彼自身PACを振るのは4回目なのですが、毎回新鮮との事。
「若いプレイヤーたちと一緒に演奏するのはとても楽しい。彼らを育てるだけではなく、僕も一緒に育ててもらっています。震災があった今だからこそ、若い芽と一緒にどんどん育って、夢を持って頑張っていきたいですね」
そう、このPACは阪神・淡路大震災の復興のシンボルとして活動するオーケストラなのです!彼らの音色はまるで、これからの日本への希望の光のようでした。
今回のゲストコンサートマスター、崔文洙さん(チェ・ムンス/新日本フィルコンサートマスター)と。