多くのアーティストの来日がキャンセルとなった今年のLFJですが、そんな中で、ファンにとっては嬉しいサプライズが!!
大人気ピアニスト、フランク・ブラレイさんが久しぶりに日本のLFJへ戻って来てくれたのです。
今日は得意とするR.シュトラウスの小品集によるソロリサイタル。5つのピアノ小品op.3、4つの情緒のある風景op.9を演奏されました。
演奏を始める前には、「あまり演奏されることのない作品なので」ということで、何とブラレイさん自らが曲目解説を!
知性派ピアニストとも称されるだけあって、楽曲分析に基づいたインスピレーション溢れるお話はさすがのもの。演奏への期待も増々高まりました。
緻密に計算された音のバランスで、流暢に作品の世界観を描き出す演奏は、まさに美の極み!!一音一音がそっと話しかけてくるような不思議な時間でした。
実はブラレイさん、本来のLFJの予定では来日予定はなかったんです。本人にそのことを聞いたところ、こんなエピソードを話してくれました。
「震災のニュースは僕にとっても本当にショッキングな出来事で、テレビから流れる映像に、これは本当に現実で起きていることなんだろうかと、我が目を疑ったんだ。20年程前から訪れている僕の大好きな日本が・・・そう思うと、本当に心が痛かった。だから僕はルネ・マルタンに直接メールを出して、是非日本のLFJで演奏をしたいと頼んだんだよ。こうして今、ここにいられる事がとても嬉しい。」
何とブラレイさん、今回の来日はご本人自らの強い希望だったのです!
終演後はサインにも写真撮影にも笑顔で応じられていたブラレイさん、演奏を届けに来てくれてありがとう!Merci beaucoup à Mr.Braley!