本日、LFJ2012の記者発表が開催されました!
東京国際フォーラムホール内の会場にメディア関係者、音楽関係者の方々がずらり集結。今年はどんなプログラムが用意されるのか、ワクワクしながらアーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンさんのお話をうかがいました。
今回のテーマはすでに発表されている通り「サクル・リュス」。ストラヴィンスキーの「春の祭典」にちなんで「ロシアの祭典」と題されています。
約150公演の有料公演でロシア音楽が大特集されるんですが、まずはルネ・マルタンさんが写真のように「ロシア作曲家の大相関図」を背景に映し出しながら、ロシア音楽の歴史をレクチャーしてくれます。うーん、わかりやすい。そして、こういうお話をされるときのマルタンさんは、楽しそう。
で、マルタンさんのオススメは?
特に力強く語ってくれたのが、ロシア正教の典礼音楽! モスクワ大司教座合唱団とカペラ・サンクトペテルブルクが、正教典礼音楽を歌ってくれます。日本人にはあまりなじみのない音楽ですが、こちらはナントの取材班にも大好評でした。
それからラフマニノフの合唱交響曲「鐘」。マルタンさんによれば「ラフマニノフの作品でももっとも完成度の高い作品のひとつ」だとか。ぜひ生で聴いてみたい作品です。
アニメーション付きのプロコフィエフの「ピーターと狼」、色と音の芸術を目指したスクリャービンの「プロメテウス」も、どんな舞台になるのか楽しみです。
ショスタコーヴィチの協奏曲や室内楽、アルヴォ・ペルトといった20世紀作品もたくさん。今年は音楽祭委嘱作品として、権代敦彦氏による新作が日本初演されます。
もちろん、チャイコフスキーの音楽もたくさん演奏されます。マルタンさんのお気に入りはピアノ協奏曲第2番! あの有名な第1番もいいんですけど、実は第2番が名曲だとおっしゃってました。
アーティスト陣では「フェイサル・カルイが指揮するオーケストラ、ベアルン地方ポー管弦楽団には、皆さんびっくりされるでしょう!」とのこと。ほかにはチェリストのエドガー・モローも今年の目玉だとか。
あとはサプライズとしては、日本の「渋さ知らズ」が登場するそうなんですが、いったいどんなパフォーマンスを!?
今回はいつも以上に新鮮味のあるプログラムがそろったような気がします。
発見にあふれた音楽祭になってくれることでしょう!