3日の初日につづき最終日の今日もペレスさんがラフマニノフ・プログラム。本日も大喝采。


ペレスさんの音楽はとっても官能的。聴いていると、まるで全身をマッサージされているような気持ちになります。はっ、少々エロい表現だったかもしれません、すみません(汗)。しかしながら、本当に色気があります。でも大喝采を送っているのは、女性ばかりでなく、男性のお客さんもデス。

さて、今日のお客さんにとってラッキーだったのは、アンコールを弾いてくれたこと!
「スペインの作曲家、フェデリコ・モンポウの曲を弾きたいと思います。『湖』という曲で、湖の真ん中でカエルが跳ねている曲。カエルですカエル・・・・・・わかります?」と、カエルの動きを手で表わしてくれました。さっきまで、あんなに色気と情念であふれたラフマニノフを弾いていたペレスさん、とってもフレンドリーな笑顔で。水の揺らめきと小さなカエルが目に浮かぶような、素敵な小品でした。
ああ、ペレスさん、拍手で見送られ、これで今年はさようならなの?・・・と涙しそうになったその瞬間、またピアノの前に現れて、
「あの、これは承認得てないんだけど(笑)、もう一曲弾きますね。シューマン=リストの『献呈』です」
シューマンが妻クララに愛を込めて書き贈った歌曲、それをリストがピアノ用に編曲した作品です。最高のアンコール、ありがとうございました。
