今年のLFJの目玉の一つと言える、500年以上の歴史を持つカペル・サンクトペテルブルグ。「一生に一度は聴くべきとだ。」とルネ・マルタンがイチオシするこの合唱団、今日はラフマニノフの『晩禱』を聴かせてくれました。
ラフマニノフと言えば、甘く切なくパッション溢れる音楽のイメージがあるのですが、この作品にはそんな " The・ロマン派!" 的な節は無く、どこまでもおごそかで宗教的な世界が広がっていました。ロシア語の難しさもあり、ほとんど実演で聴く事の出来ないこの作品ですが聴けてよかったな・・・としみじみ。
男性と女性が交互に並んでいるせいでしょうか、驚くほどハーモニーが会場に溶け合っていて、中央前列に並ぶ男性2人のコントラバスのような重低音がとても印象的でした。こんなに低〜い声を聴いたのは初めて!
終演後に舞台裏の階段で写真を撮らせてもらいました。衣装がとてもステキなんです!
こちらは指揮のヴラディスラフ・チェルヌチェンコさん。彼とこの合唱団のお陰で、50年埋もれていたラフマニノフの『晩禱』は再び日の目を見ることになったのです。
ラフマニノフさん、よかったね。