作曲家の印象が変わる

プロコフィエフの「古典」交響曲と、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番という組み合わせは、ある意味正反対な性格な作品のカップリングのような気が。

ハイドンの技法を用いて書かれたという「古典」は、コンパクトでとっても愛らしい作品。なにも知らないで聴いたら「え、これ、プロコフィエフの作品なの!?」と驚いちゃうくらい。でも、随所にプロコフィエフらしさがチラチラと見え隠れしていて、やっぱりそうだよね、と納得の作品。

一方で、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲は、弦楽オーケストラ+トランペット・ソロという変わった編成。特に終楽章はとっても白熱するジャジーな曲。ショスタコーヴィチってこんな曲も書いてたのね!

演奏は......絶品! どちらも本当に素晴らしかった! 協奏曲でのトランペット・ソロは本当に突き抜けるような明るい演奏だったし、指揮者のジョセフ・スヴェンセン、パリ室内管弦楽団の演奏もすばらしく、どちらの作曲家の印象も綺麗に塗り替えられた、そんな公演でした。

自分の守備範囲外の作品が聴けて、こうもやすやすと作曲家への印象を塗り替えてしまうっていうのは、新しい発見があってとってもおもしろい! LFJならでは、ですかね?

終演後の小曽根さんに「とってもすばらしい演奏でした!」と声をかけ、写真を撮らせていただきましたが「オケも本当に素晴らしかったですよね~!」とご機嫌でした。

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