大ホールの最終公演が終わって何時間か経過しますが、未だにあの時の音が耳に残っています。音楽家は言葉に表現できないことを音楽で表現するという言葉がありますが、まさしくその通りで、もはや言葉にできません。小田和正も腰を抜かすこと間違いなしです。スタッフのこの喜び様を見れば、それがどのくらい素晴らしかったか、少しは伝わるかもしれません。出演者はフェイサル・カルイさん指揮、ピアノのベルトラン・シャマユさん、バイオリンのファニー・クラマジランさん、ラムルー管弦楽団の皆さん、ギターのカニサレスさん、そして、カスタネットのルセロ・テナさんです。
カスタネットと聞いて、少し止まった人もいるでしょう。ですが今回の最終公演、いや、ラ・フォル・ジュルネを全て持っていったのはカスタネットのルセロ・テナさんです!!!
大阪のおばちゃんみたいとか思わないで!!お願いだから聞いてほしい、カスタネットの女王と呼ばれるくらい凄いんですよ。今までのカスタネットのイメージを根底から覆してくれます。もちろん、他の出演者の方々もそれはそれは素晴らしい演奏でしたし、観客の皆さんも沸きに沸いてました。カルイさんとカニサレスさんは抱き合ってましたし、ルネさんもご満悦の表情でした。シャマユさんとクラマジランさんはテレビの生放送インタビューにも答えていました。そしてラムルー管弦楽団のボレロで会場がヒートアップしたところで真剣な面持ちで練習する女王が登場するわけです!!!その演奏の凄さに会場中が度肝を抜かれております。彼女は女王の名に相応しい演奏で、観客の心を鷲掴み。負けじと頑張るタンバリンが可愛く思えたりするんですが・・・やはり女王は凄かった。もちろん会場はアンコールを求める拍手の波でいっぱい。盛り上がりが落ち着く気配は無く、続けた曲はカルメンの前奏曲!!!そりゃ、火に油を注ぐようなものですよ。会場中から大きな手拍子が送られ、全てがテナさんの雰囲気に飲み込まれます。生中継のテレビ放送もクレジットロールギリギリまで中継していました。そして、演奏が終わると、大地が割れんばかりの拍手で、強烈な高揚感を残して熱狂の舞台が幕を閉じたのであります。そら、ルネも大喜びですよ!!!是非日本でもよろしく!とテナさんに話していました。(ジャポンと話していたので、きっとそんな感じのことです。。。)最後は記念撮影をして皆さん会場を後にしていました。この感動を是非日本の皆様にも体験してもらいたい!!!今年もラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンは大変なことになりますよ。いやぁ~本当に素晴らしかった~!!!