恋に悩んで絶望しアヘンを吸った、想像力豊かなある芸術家の物語
これは、フランスのロマン派を代表するベルリオーズの作品「幻想交響曲」のストーリーです。作曲家自身の体験を表現したと言われているこの曲は、楽章ごとに物語が変化し、最後にはサバト(魔女たちの饗宴)で狂ったように大盛り上がり。ストーリーはちょっと悲しげな感じがしますが、音楽は意外とそんなことはないように思います。最後の狂いっぷりは、アヘンが見せる幻覚だからなんでしょうか。
まさか、今回のコンサートは幻覚とか......。
いやいや、そんな訳ないですよねー。ねー。
この曲を演奏したのは、マエストロ小泉和裕さんと、東京都交響楽団。細部に至るまで考えられた音楽のバランスに詠嘆。そして、サバトではガツンと大音量で大興奮!
これが幻覚なわけないじゃない!