古い話で恐縮ですが、「ファンタジア」という作品をご存知でしょうか。
　ディズニーが制作したクラシック音楽とアニメの融合させた壮大なアニメーション映画のことです。その中にデュカスの「魔法使いの弟子」の音楽に合わせて、見習い魔法使いがほうきに魔法をかけて代わりに働かせたはいいが、元に戻すことができずてんやわんや、という様子を描いたアニメがあるのです。
　これがもう、本当に大好きで、ビデオテープ（！）が擦り切れるほど昔何度も見たことを思い出します。個人的な話で恐縮ですが、デュカスの「魔法使いの弟子」は、2台ピアノ版はコンサートで聴いたことがあるのに、なぜか一番聴きたかったオーケストラ版は一度もなかったので、今回、絶対聴きたかったのです。
　はい。なので、聴きに行っちゃいました。

　聴いている最中、頭の中でアニメが思い浮かばなかったわけではないのですが、それよりも、ゲーテが書いたという物語（詩）が音楽とともに語りかけてきたような感覚でした。大満足！