完成度メチャ高、トリオとカルテット

 プログラムを眺めていて、聴いたことのない曲はたくさんあるのですが、じゃあ、聴いたことない曲のうち、どれを聴きに行こうかと考えたとき、ふと目にとまったのがラヴェルのピアノ三重奏曲でした。
 はああああ! なんて魅力的! ラヴェルというと、どうしても「オーケストレーションの魔術師」という言葉が思い浮かんでしまいがちですが、室内楽って! もう、否が応にも気分はハイ。

 ペヌティエ-パスキエ-ピドゥ・トリオによる演奏が始まり、その圧倒的なアンサンブル力に心は鷲掴みされ、もう彼らの演奏を一音でも聴き漏らすまいと、食い入るように目と耳を集中させていました。
 作品もおもしろかった! ラヴェル特有な音づかい、低音と高音の超カッコイイ掛け合い、もう最高でした。
 後半はフォーレのピアノ四重奏曲。ゲストにヴィオラのシュトロッセさんが登場し、演奏が始まったら、これまた力強くて緊密な連携。音楽はもちろんすばらしい。
 どちらの曲も演奏者たちの集中力が本当にすごかったです。ステージを見ているだけでもその気迫が伝わってきました。

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