チェンバロ?オルガン??

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一見、何の変哲もないチェンバロ。でも何かが違う...。
実はこの楽器、「モダン・チェンバロ」といいまして、1912年にワンダ・ランドフスカという女性が開発した、近代的なスタイルのチェンバロなのです。構造的にはどちらかと言うとグランドピアノに近いのだそう。
今回はそのモダン・チェンバロを使用して、ランドフスカのレパートリーであったJ.S.バッハ、フローベルガー、テレマン、そしてフランスのクラウザン楽派きっての大御所、クープランの作品が演奏されました。奏者は日本が誇るチェンバロ奏者、中野振一郎さんです。

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トークもとっても面白い!

第1音を聴いて思ったのが、「こ、これは...オルガン?」
そうなのです、チェンバロというと素朴でノスタルジックな音色が魅力の楽器ですが、こちらはロマンティックで重厚な音色。まるでオルガンのような色彩感。

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「ランドフスカがこの楽器を使ってバッハを演奏したら、ピアノで演奏するのがもてはやされていた当時は『邪道』と言われたみたいです。でも、レジスター的な役割のペダルが付いていたり、音が長時間伸びたり、面白いですよね」と中野さん。
このモダン・チェンバロがなければ、現在の古典回帰的なチェンバロも存在しなかった、との事。大変勉強になりました!

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