ホールD7朝一番の公演は、この人。アーティスティック・ディレクターのマルタンさんが一押しと噂のピアニスト、マリー=カトリーヌ・ジローさん! これまたレアなプログラムでして、デュポンという、ラヴェルと同時代人の、えも言われぬ美しい作品を披露してくださいました。終演直後にお話しをうかがってみましたよ。
「珍しい曲だから、初めて演奏するカルテットはなかなかうまくいかないこともあるのだけど、プラジャーク四重奏団はすばらしかったわ! ここ東京で初めて会って演奏したのだけれど、楽しかったわ~ふふふふ」
あたたかくて、本当に優しいジローさん、ありがとうございました!
日本ではあまり聴くことのできないデュポンの作品ですが、どんなところが魅力ですか?
「ピアノ作品として、とにかく美しいわね。彼は結核で早くに亡くなってしまった人なんだけれど、『砂丘に建つ家』という10曲からなる小品集は、本当にきれいですよね。10年くらい前にレコーディングしたの。今日はその最初と最後の曲をひいたのよ。ちょっと音が多くて、そうね、多すぎるくらいで、弾くのはなかなか大変だけれど。ふふふ」
木にそよぐ風の音だとか、砂の音が聞こえるみたいでした!
「本当にそう思うわ。彼の曲って、たいていタイトルがついているの。雨だとか、風だとか、パイン・ツリーなんかが目に見えるようね」
今日は後半に、プラジャーク四重奏団とデュポンのピアノ五重奏曲「詩曲」も演奏してくれましたが、これがまたメロディアスで、なんともいえない音のうねり!素敵でした。
「珍しい曲だから、初めて演奏するカルテットはなかなかうまくいかないこともあるのだけど、プラジャーク四重奏団はすばらしかったわ! ここ東京で初めて会って演奏したのだけれど、楽しかったわ~ふふふふ」
あたたかくて、本当に優しいジローさん、ありがとうございました!
そうそう、一押しアーティストだけに、このお方も聴きにきておりました。マルタンさん!
お隣にいらしたんですが、ノリノリで、ちょっと足をぷいぷい動かしながら聞いていたのをブログ隊員は見逃さなかった。終演後も、みなさんでわいわい「楽しかったよーすばらしかったよー」などとお話されてました。朝から快調ですね!