ケクランて、だれ? クラってだれ?
今までまったく聴いたことのない作曲家と出会えるのも、LFJのお約束。
ホールB7で、ケクランとクラのフルートとハープと弦楽三重奏による演奏を聴いてきました。
いやはや、この楽器の組み合わせ、That's フランス音楽!
キラキラとして、みずみずしくて。
クラという作曲家は、海軍士官だったそうで、海軍勤務の合間合間に作曲していたそうですよ。海の男。なるほどね。
五重奏曲は、真っ白なセイリング・ボートにのって、朝の海の波を切ってすすんでいるような気分になる音楽でしたよ。
そんなキラキラ感あふれる音楽のハープ演奏は、日本の新星・平野花子さん。フレッシュ・アーティストに出会えるのも、これまたLFJのお約束。
美しすぎるフルーティストのジュリエット・ユレルさんと、大活躍のプラジャーク四重奏と立派に演奏されました!終演後のお二人。
「ユレルさんとプラジャークさんは、リハーサルのとき、かなり綿密に音楽を練っていかれるので、共演してとても得られるものがありました!」(平野さん)
なるほど、プラジャークさんはもう、どんだけのプログラムをこなしているかわからない活躍ぶりですが、どの演奏も必ず満足させてくれるのは、限られた時間のリハーサルに、濃密な練り上げをしているからなんですね!
「LFJは初めてでしたが、もうすぐそばに、素晴らしいアーティストたちがたくさんいらっしゃるので、『わぁ、こんなところにこの方も! あの方も! と、まるで一お客さんのように楽しんでいる自分もいます」
そう目を輝かせてくれた平野さん。素敵でした。
それにしてもユレル姉さん、本当に美しいです。楽章が終わるごとに、奏者同志でニコッとアイコンタクトを取られるさま、バラ色の唇で優しくフルートを吹かれるさま、ほれぼれでございました。