ギター協奏曲といえば、ロドリーゴのアランフェス協奏曲ですが、「この曲も本当にステキなんです」と村治さんがおっしゃったのは、同じくロドリーゴの作品で村治さんが今回ソリストを務めた「ある貴紳のための幻想曲」でした。ギターの柔らかで繊細な音が映える、アランフェスとはまた違った魅力ある作品です。各楽章とも、テーマがギター・ソロやほかの楽器を使って何度も登場するのが、聴いてて楽しかったです。
村治さんは、というと、昼間はソロ、夕方はオーケストラとの共演と、一日2公演もあると「気持ちの切り替えがちょっと大変でしたが、でも、これぞラ・フォル・ジュルネという感じですよね」ととてもこの状況を楽しんでいらっしゃるご様子でした。