アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンが文化庁長官表彰(文化発信部門)に選ばれました。
7月3日(水)に在仏日本大使館の一室で授与式が行われました。
近藤誠一文化庁長官、ルネ・マルタン、CREA/KAJIMOTOと東京国際フォーラムのスタッフが出席し、なごやなかな雰囲気の中、賞状が授与されました。
近藤長官からのコメント
「クラシック音楽の楽しさを東京のみならず、日本に紹介してくれたことに最大限の感謝をしています。また、マスタークラスやワークショップのように、聴くだけでなく技術的・精神的な継承・交流という点でも多大な影響を与えていただいていることを大変嬉しく思っています。
こうしたマルタン氏の長年にわたる格別な努力が大きな評価なり、今回この賞を贈らせていただくことになりました。今後も更なる成功を願うとともに、日本独自の芸能文化(謡い、和楽器、歌舞伎、浄瑠璃など)とのコラボレーションという様な事が出来ると大変うれしく思います。」
ルネ・マルタンのコメント
「今回、このような賞をいただき大変うれしく心より感謝します。私がLFJをプロデュースするようになって20年以上が過ぎ、東京のLFJも来年は10回目を迎えようとしています。このイベントを日本に紹介するにあたり最良のパートナーである梶本氏と出会えたこと、そしてこのイベントの実施に最もふさわしい会場である国際フォーラムに出会えたことを心よりうれしく思っています。
日本のLFJを通して日本人の素晴らしい音楽家たちに出会えるのは、私にとって大きな喜びです。そして、彼らをLFJナントや私が芸術監督をつとめるラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバルに招待したりもしています。LFJがきっかけになってこうした日本とフランス相互の文化交流が生まれているという点も、とても意義があることだと感じています。
東京のLFJで大人気のキッズ・プログラムやマスタークラスは、東京のオリジナルプログラムです。こうした試みは次世代に向けて音楽の喜びを伝えるために大変重要です。ナントのLFJをそのまま日本に持ってくるのではなく、それぞれの土地にあったLFJにアレンジすること、その土地の音楽や文化との融合(=コラボレーション)ということも、LFJの重要な要素の一つです。日本には様々な伝統芸能がありますので、こうしたものとのコラボレーションは今後是非考えていきたいと思います。
文化庁をはじめ、様々な方々のご協力を得つつ、これからもこのイベントを続けていければと願っています。」
最後はそろって、記念撮影!ルネさん、おめでとうございます!