ナントの音楽祭会場「シテ・デ・コングレ」は、東京国際フォーラムと同じように、ホールといくつもの会議室で構成させれています。でも、東京国際フォーラムより、もう少しコンパクト。そしてたぶん、裏側の導線っていうんでしょうか、それがあまり隔離されているわけではないらしく、移動中のアーティストがそこいら辺(!)にいたりします。
何やらファンに囲まれて輝いている方がいました。すみません、誰だかわからないんですが(笑)、思わずパチリ。ジャズシンガーの有名な方かな......? スターオーラが出てました。
と、そこへ、広瀬悦子さんが歩いているではないですか!コープランドやマクダウウェル、アイヴスといったプログラムの大好評のソロ・リサイタルを終えて、これからアウトリーチの会場へ向かうところだったみたい。ご隠居された神父様たちのケア・センターでのコンサートだそうです。
そのアウトリーチのコンサート、お出かけになった人からあとでお話を聴いたのですが、壁に向かって置かれた小さなアップライトピアノで、広瀬さんがハートフルな演奏をされ、ご隠居神父様たちがとてもとても喜ばれていたのだとか。涙が出るほど感動的な空間だったそうです。
すばらしい活動ですね。そんなアウトリーチもある、ナントの音楽祭なのでした。