ナントでのラ・フォル・ジュルネがフィナーレに近づこうとしている頃、毎年の恒例ですが会場内で日本から来たプレス(音楽マスコミ関係者ほか)が集まり、東京のLFJに関する説明会がありました。
さて、その内容は?
「ナントは20周年でしたが東京も10周年。過去に登場した作曲家たちにもう一度来ていただき、聴衆の皆さんと一緒にお祝いをしようという趣向です。これまで(2005〜2013年)登場した9人の作曲家に、今回のナントから連れて行くガーシュウィンを加えた10人が主役。有名な作曲家の作品であっても、これまでラ・フォル・ジュルネで取り上げなかった名曲がありますから、それも聴いていただきたいですね」
さらには、10人の作曲家たちがそれぞれ「友だち」を連れてお祝いに駆けつけるため、プログラムはバラエティに富んだものになりそうです。
「お祝いには家族や大切な友人たちも集まりますので、東京のラ・フォル・ジュルネにもいろいろな音楽家がやって来るのです。たとえばモーツァルトはハイドンを、チャイコフスキーはラフマニノフを、そしてベートーヴェンは彼の友人だったモシェレスを呼びました。モシェレスなんて知らない!と言わずに、ぜひ聴いてみてください」
ナントのアメリカ音楽シーンからも、ゲストを招待するらしい。
「ガーシュウィンは音楽界のココ・シャネルと呼ばれた、ナディア・ブーランジェを連れてきてくれます。彼女は作曲やピアノ演奏、指揮などで才能を発揮しましたが、たくさんの素晴らしい作曲家を育てた名教師でもあります。東京のラ・フォル・ジュルネには若い女性のお客様もたくさんいらっしゃるそうですが、20世紀の音楽シーンで重要な仕事をした一人が女性であったことを、ぜひ知っていただきたいと思います」
来週の月曜日、つまり2月17日の午後には、来日したマルタンさんからいよいよ東京でのプログラムが発表されます(もちろんオフィシャル・ウェブサイトでも!)。
あなたのお好きな曲や演奏家は入っているでしょうか。
今年もまたいつかのラ・フォル・ジュルネのように、同じ曲で感動が味わえるでしょうか。
もう少しです!