ラ・フォル・ジュルネTOKYO
大切なお知らせ

ラ・プティット・フォル・ジュルネ 2021 ベートーヴェン

昨年のラ・フォル・ジュルネTOKYO(以下LFJ)は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響を受け、残念ながら中止せざるを得ませんでした。今年に入っても、なかなか状況改善の兆しが見えない中、LFJにできることはなにかを一心に考え、コロナ禍でも開催できるよう前向きに検討を重ねてまいりました。そして「ラ・プティット・フォル・ジュルネ2021」と題し、1日限りの特別なLFJを開催するべく準備を進めて参りました。LFJらしいエッセンスをぎゅっと詰め込んだ3公演をご用意し、凝縮された“プティ・フォル”をお楽しみいただく予定でした。

しかしながら、4月12日(月)日本政府から「まん延防止等重点措置」が東京都に適用され、国内の感染者数が再び増加傾向にあり、不要不急の外出を控えることが呼びかけられるなど、制限のある中でのLFJ実施は困難と判断し、今年の開催は見送ることにいたしました。

初開催2005年から16年、本音楽祭を支えてくださったお客様に感謝の気持ちをお伝えしたい、そして皆様と音楽の楽しさと素晴らしさを分かち合いたいという強い想いのもと、準備をしてまいりましたが、このような結果となりましたことは大変無念の思いでございます。

開催を楽しみにされていた皆様には誠に申し訳ございませんが、どうかご理解を賜りますようお願い申し上げます。また、ご支援をいただいております皆様、開催に向け準備を進めてくださった関係者の皆様にも深くお詫び申し上げます。

今後ともラ・フォル・ジュルネ TOKYOをどうぞよろしくお願いいたします。

ラ・プティット・フォル・ジュルネ2021運営委員会
(株式会社KAJIMOTO/株式会社東京国際フォーラム/三菱地所株式会社)

LFJアーティスティック・ディレクター
ルネ・マルタンからのメッセージ

今年のラ・フォル・ジュルネが、ささやかながら、皆様にとって希望の灯となることを願っていましたが、開催を断念しなければならないことをとても残念に思います。

毎年、5 月の初週には決まって、皆さまとラ・フォル・ジュルネの会場に集まり、音楽を分かち合ってきました。
年に一度、私たちは会場で沢山のパワーを贈り合うことができます。
そして私たちは、この再会の時を今か今かと心待ちにしています。『星の王子さま』のキツネが口にする美しい言葉どおりに――「約束の時間が近づけば近づくほど、僕はますます幸せを感じるんだ」私自身もまた、音楽祭の日が近づくにつれて、皆さまが一堂に会して音楽を楽しむ姿を思い描き、幸せな気持ちを膨らませていきます。

音楽を心から愛する私たちは、このコロナ禍において、音楽の必要性をひしひしと感じています。
残念ながら、今年は皆様と再会することは叶いませんが、来年こそ、コンサートのはじめの一音が鳴り響く瞬間から、私は『星の王子さま』のキツネと同じように「わくわくして、そわそわして、幸せの有りがたみを噛みしめる」はずです。

ルネ・マルタン
LFJアーティスティック・ディレクター