胸高鳴るル・ク・ド・クール

ルネ・マルタンお勧めのアーティストが演奏を繰り広げる毎年恒例の超お得コンサートですが、今年はあの女王がル・ク・ド・クールに出演し、大変なことになりました。ジャン=ジャック・カントロフさんが指揮するシンフォニア・ヴァルソヴィア、東京では初演奏のマタン・ポラト、若き新星セルゲ・ツィンマーマンが登場し、会場の温度を沸点近くまで上昇させます。トップバッターのセルゲさんにインタビューとお写真をお願いしたところにちょうど伊藤恵さんが訪れ、ツーショット写真を頂きいました。
IMG_8372.JPGセルゲさんに東京の印象を伺ってみると「とても居心地が良く、皆さんに感謝しています」と爽やかな笑顔で答えてくれました。続いてのマタンさんにもセルゲさんと同じ質問をしてみると、「東京での演奏は初めてでしたが皆さん情熱的でとても楽しかったです」と落ち着いた笑顔で答えてくれました。IMG_8381.JPG演奏後に駆けつけたルネ・マルタンもとっても満足げ。IMG_8379.JPG
そしていよいよ女王の登場です!!!そう、昨年のLFJを完全征服したルセロ・テナさんです。
IMG_8374.JPG女王がカスタネットを叩くと、もうそこは女王の領地。聴衆はみな女王にひれ伏すのみです。それは裏手で聞いているスタッフやアーティストも同じで、皆が笑顔になるんです。IMG_8392.JPG演奏が終わってもその余韻は続き、まるで魔法にかけられているよう。きっと音楽的な魔法を使っているんだと真剣に思ってしまう程、引き込まれるんです。もちろん熱狂的な拍手でアンコールも行い、その度に会場から盛大な拍手が送られ、ついにシンフォニア・ヴァルソヴィアもカントロフさんも舞台袖に引き上げ、ハート直撃コンサートも終わりかと思いきや・・・IMG_8396.JPGやっぱり終わりません!IMG_8397.JPG
今度は女王一人での演奏です。この姿が格好良いんですよねぇ、去年のラストコンサートを彷彿とさせました。ルネもカントロフさんも笑うしかないですよね。
IMG_8406.JPG最後は三人でお写真取らせていただきました!IMG_8413.JPGもうハート直撃どころか握りつぶされそうな極上のコンサートになりました。明日の最終コンサートでの女王も楽しみすぎる!!皆さん、明日は絶対に見逃さないで!!!

広瀬悦子さんと旅するアメリカ

夜も深まったG409会議室、広瀬悦子さんのアメリカ音楽プログラムを聴くために熱心な聴衆が集まりました。
プログラムがすばらしいです(もちろん、演奏も)。エイミー・ビーチの「ドリーミング」、コープランドの「パッサカリア」、バーンスタイン「タッチズ」、コットシャルク「バナナの木」、アイヴズの「コンコード・ソナタ」より「オルコッツ」、ボルコム「エデンの園」より「蛇のキス」他。硬軟とりそろえて、とでも言いましょうか、シリアスな曲からとことん楽しい曲まで、アメリカ音楽のさまざまな姿を伝えてくれます。
熱気にあふれる会場の喝采にこたえて、アンコールは2曲。リストの「愛の夢」、そしてアルカンの「鉄道」(!)。疾走する列車を模した「鉄道」は痛快の一語。

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今年のナントのLFJは「アメリカの音楽」がテーマでした。広瀬さん自らの選曲によるこのプログラムはナントでも演奏されたそうです。ナントのお客さんもきっと心から楽しんでくれたことでしょう!

奇想天外パフォーマンス「舞曲の祝祭」

もう、このタイトルから分かる方は分かるかな?


もちろん、渋さ知らズのことなのですが......。


彼らのパフォーマンスは、クラシックの人間からすると驚きの連続。楽器演奏のほかに、ダンサーたちが踊り、歌を歌い、ハチャメチャとも言えるステージは、始終圧倒されっぱなしです。開演前から公演中、公演が終わるまで何が出てくるか分からないので、ワクワク、ドキドキしっぱなしです。
今年で3回目の出演となった渋さは、いったいどこまでゆくのでしょうか。


開演前、バックステージで待ち構えていると、ドラムがドンドードドーン!と鳴り響き、それを先頭に各楽器奏者たちがおのおの演奏をしながらステージに出て行きました。ダンサーたちがあとに続きます。


渋さ知らズパーカッション隊

渋さ知らズダンサー隊


バックステージにはなぜかお子様が。彼も肩車されてステージに出て行くのかと思いました。


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カオスと言うか何というか......いろいろなことがステージで繰り広げられていました。音楽は、モーツァルトのトルコ行進曲、ブラームスのハンガリー舞曲の第1番と第5番、ファリャの火祭りの踊り、ハバネラのリズム(これはたぶん、カルメンのハバネラか?)、ラヴェルのボレロ、賛美歌のアメイジング・グレイスが、それぞれ渋さ知らズバージョンで演奏されました。おお、「舞曲の祝祭」だ!


そして、なぜか出てくる怪獣。


怪獣登場


袖には銀色の何かが待機。これはもしや!


公演中の舞台裏上手


りゅ、龍......? でも、大変美しく、ホールCの会場を遊泳していました。


客席を遊泳する龍(のようなもの)


予定の時間を押して約1時間の公演でした。
はあ~、楽しかった!


渋さ知らズのサムネール画像

Tokyo International Forum 東京国際フォーラム