わがブログ隊の基地がありますガラス棟の、同じ階には各部屋にピアノが設置されており、アーティストはそこで練習をしています。前を通ると中からピアノを弾く音が聴こえたり、運が良ければ練習室へ向かうアーティストとすれ違うこともあります。
おもてには、練習の疲れを癒やす温かい飲み物(緑茶)やお水などが置かれています。ちょっとしたドリンクバーのようです。
アーティストのみなさん、本番に向けての練習、頑張ってくださいね!
我らがブログ隊の隊長、飯尾さんがついに、LFJで講演会を行ったので、手前味噌ながらその様子をご報告します。テーマは「大作曲家たちの創作事情~この曲はどこから生まれたの?~」という題で、曲のオリジナリティーとその作品の人気についてお話してくれました。
しかも更にその元ネタとしてベートーベンがいて、そのベートーベンもモーツァルトの曲から着想を得て・・・といった音楽史の河を遡り、結局オリジナリティーってなんなんだろうね?という疑問と、オリジナリティーがある作品だからといって名曲であるとは限らないという投げ掛けと、最後はジョン・ウィリアムズの「スターウォーズ・メインテーマ」とコルン・ゴルトの「嵐の青春」聞き比べて講演は終了となりました。確かに0から1を作り出す作曲家は凄いけど、その作曲家が作った作品が必ずしも評価されるかどうかは分からない!という最後に激しく納得。元ネタのアレンジが続けられていくことで、いつか名曲というものが生み出されていくのでしょうね。隊長、お疲れ様でした!!!
LFJではもうおなじみの人気ピアニスト、小菅優さん。最終日はベートーヴェンのピアノ・ソナタ第26番「告別」、ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」を演奏されました。ベートーヴェンの特別な告白を秘めたようなこの2作品ですが、小菅さんの知的で情熱的なピアノからは、ベートーヴェンと真っ正面から対峙するような真摯な小菅さんの姿を垣間見たようで、思わず胸が熱くなりました。

小菅さんにとってベートーヴェンは、今とても大事な作曲家なのだそうです。人間くささや感情の限界にまで挑んでいるようなところ、文学に造詣が深く、哲学的で、いつもなにか問いかけをしているようなところ、作品に現れる人間の本質的なこと、例えば別れがあったり再会があったり・・・そんな点に惹かれているそうです。
ペダリングや音楽の解釈、知的でありながらもベートヴェンが私達に何か語りかけてきてくれるような小菅さんのピアノ・・それは彼女のベートーヴェンに対する愛情や畏敬の念、そして深い研究の賜物なのでしょうね。素敵な演奏を本当にありがとうございました!