ラ・フォル・ジュルネでは、キッズ向けや学生向け、そして音楽に関心のあるすべての人に向けた教育プログラムも充実ですよね。
好例のマスタークラスに出かけてみました。
こちらはマリー・カトリーヌ=ジローさんのマスタークラス。ジロー先生の優しくも温かいアドヴァイスがバシバシ飛んでおります。
「ソプラノの音だけじゃなくて、ハーモニーを大事にするのよ。低音はとっても大事」
「ここのタッチは、指をパッと離しすぎずに、押し込むようにね」
ドビュッシーの前奏曲集1巻から「音と香りは夕暮れの大気に漂う」のレッスンです。
なんであんなにバロック音楽はあんなに聴いていて心地がいいのでしょうか。あまりにも気持ちがよくって、ついついウトウト......とはしませんよ! なんてったって、リチェルカール・コンソートによる演奏なんですから! ええ、ウトウトとなんかしてられません。
チェンバロ、フルートの前身トラヴェルソ、ヴァイオリン、弦楽器のバリトンという編成で、ヴィヴァルディとJ.S.バッハの作品が演奏されました。
モダン楽器の音もすごーく好きですが、柔らかな古楽器の音もすごーく好きです。バロック時代のダンス音楽を古楽器で聴ける幸せ。
公演後にバックステージで撮影に応じてくれた4人。みなさんの柔らかい笑顔も心地よい。
それにしても、現代バリバリの電子音楽の公演もあれば、古楽器を使ったバロック音楽の公演もあったり、今年はとくに10人の作曲家がメインで取り上げられているからか、時代やジャンルがバラエティに富んでいますよね~。
今回、LFJ10周年を記念するに相応しい団体が来日し、連日公演を行っている事をご存知でしょうか?
その名も「フォル・ジュルネ・カメラータ」、我らがルネ・マルタンが南フランスで開催している音楽祭ラ・ロック・ダンテロンに集いし若き俊英たちが、ここ東京で素晴らしい演奏を披露しております!
ベートーヴェンの七重奏曲では、フランスが誇るチェリスト、ラファエル・ピドゥさん、日本のコントラバス界の代表、赤池光治さんをお迎えしての演奏。
これがまた、パワフルで圧巻の一言!迸る若々しさに加え、鮮やかなテクニックで魅了してくださいました。いやもうホント、凄いです、エネルギッシュで。本日は生憎のお天気でしたが、そんな事を忘れさせてくれる、元気ハツラツなベートーヴェンでした。
ルネももちろんご満悦(ブレブレの後ろ姿ですが)
皆さんいい笑顔!