普段、ピアニストの取材が多く、ピアノの公演を聴くことが多い私。
今年はピアノもしっかりおさえつつ、異国情緒強めの公演をはさんで、Voyageがテーマの今年ならではの楽しみ方をしようと計画中。
民族音楽を取り入れた、少し変わった編成のアンサンブルの魅力も堪能したいと思います。
5/4 (土・祝)
Morning |
- 22211:15〜
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さすらいの音楽:ロマ&クレズマー×バラライカ!
[曲目]
シルバ・オクテットがロシア音楽の象徴ともいえるバラライカの奏者を迎えてお贈りする新プロジェクトは、ロシア民謡やロマ、クレズマー音楽の定番曲、大衆文化に深く根差した選りすぐりの曲を集めたプログラム。
シルバ・オクテットとバラライカ奏者による音楽の対話、ロマの放浪民によって書かれた名曲Valenki ワーレンキ(ロシアの伝統的なフェルト製ブーツ)などのロシア・ロマ酒場の雰囲気を感じさせる曲から、Tata vine pastele(パパ、復活祭がやってきた!)やモルダヴィア組曲といったルーマニアやモルダヴィアの伝統舞曲、またドイナやシルバといった羊飼いたちの伝承歌まで、東ヨーロッパを巡る多彩な音楽の旅をお届けします。
[出演]
シルバ・オクテット(クレズマー&ロマ音楽アンサンブル)、アレクセイ・ビリュコフ(バラライカ)
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ユダヤの民族音楽がベースとなっているクレズマー音楽、最近、再注目されているそうですね。
日本人にとってはなつかしいようなメロディ、加えて民族的な熱いリズムが魅力。シルバ・オクテットは、コアメンバーがパリ管の奏者ということで、技術も一流です。
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Afternoon |
屋台村、今年はどこのカレー屋さんが出店しているかチェック。
地上広場の演奏に耳を傾けながら、軽く食事を。
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- 26313:30〜
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[曲目]
リゲティ:ピアノ練習曲集第1巻から 第6番「ワルシャワの秋」
リゲティ:ピアノ練習曲集第2巻から 第13番「悪魔の階段」
ブゾーニ: インディアン日記第1巻
ラヴェル:組曲「鏡」から 海原の小舟
サン=サーンス:6つのエチュード op.111から ラス・パルマスの鐘
サン=サンース:ピアノ協奏曲第5番 「エジプト風」によるトッカータ
[出演]
マリー=アンジュ・グッチ(p)
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昨年のLFJで初来日して話題となった彼女。
アルバニアに生まれ、故郷を離れて、フランスで演奏と音楽学、ウィーンで指揮を学び、7つの言語を話す知性派。
オンド・マルトノも演奏するとか。独特の感性を持った他にいないタイプのピアニスト。
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5/5 (日・祝)
Morning |
天気が良ければ丸の内エリアのコンサートを覗き、散歩をしながら東京国際フォーラムへ。
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Afternoon |
- 35313:30〜
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パリのモーツァルト
[曲目]
ラフマニノフ:楽興の時 op.16
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.36
[出演]
ジャン=クロード・ペヌティエ(p)
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最終日、少し疲れてきたところで、ぺヌティエさんのモーツァルトに癒されたいと思います。
素朴で優しい音色で奏でるモーツァルトは絶品。
あと2公演、元気に楽しむためにエネルギー注入です。
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- 36517:00〜
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[曲目]
プラサ:ブエノスアイレス=東京
カルドーソ:ミロンガ
デルフィーノ:ボヘミアの思い出
ボッケリーニ:ファンダンゴ
タレガ:グラン・ホタ
ピアソラ:アヴェ・マリア
ピアソラ:タンゴの歴史
[出演]
エマニュエル・ロスフェルダー(g)、ビクトル・ウーゴ・ビジェーナ(バンドネオン)
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LFJの機会にぜひ聞いておきたいのが、ギターのロスフェルダー。力強い音と、聴くものの気持ちを揺さぶる表現力。バンドネオンのビジェーナとの共演で、ホットな旅に誘ってくれそう。
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Evening |
今年聴いた公演のうち、“持ち帰りたい”音楽を入手するべくCDショップを物色。
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- 31519:00〜
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[曲目]
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
[出演]
小曽根真(p)、フランク・ブラレイ(p)、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ミハイル・ゲルツ(指揮)
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小曽根さんとブラレイさんの協奏曲が一つのコンサートで聴けるという、LFJならではの豪華な演奏会。
日仏ピアノ界を代表するカッコイイ男の競演です。指揮はエストニア期待の若手、ゲルツ。LFJの締めくくりにぴったりの公演となりそうです。
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【髙坂はる香 プロフィール】
大学院でインドのスラム支援プロジェクトを研究。その後2005年よりピアノ専門誌の編集者として、世界のコンクールや
ピアニストの取材を行う。2011年よりフリーライター、編集者として活動。「クラシックソムリエ検定公式テキスト」の
制作に編集長として関わるほか、雑誌やCDブックレット、コンクール公式サイトやWeb媒体で記事を執筆。
著書に「キンノヒマワリ ピアニスト中村紘子の記憶」(集英社刊)。
HP「ピアノの惑星ジャーナル」